つくでMTBの足跡

1996年
 
倉庫

つくでMTBスクールの黒田校長はこの頃まだ、神奈川に住んでいました。
作手村を訪れたとき、
「ここはMTBのメッカとなるにふさわしい村だ!」と思い、MTBで村おこしをしてはどうか、と村長や企画課の担当者に提案したところ、大賛成で盛り上がりました。中込夫妻選手も、作手村を訪れてくださり、作手村の可能性をいっしょに探ってくれました。

役場の内部でだけ盛り上がっても、村民がそのつもりになるかどうかは、村民に聞いてから始めよう、という黒田の提案で、村民会議を開催。何のことかわからないながらも、呼びかけに応じた住民が、鬼久保ふれあい広場のリフレッシュセンターに50人も集まりました。
当時の村民にとっては「マウンテンバイクって何? オートバイのことでしょ?」というレベルでしたが、自転車がとても楽しくすばらしいスポーツで、村おこしに有効な手段でもあることを説明しました。とてもよく理解していただき、集まった村民全員が合意し、拍手で会議をしめくくり、めでたくMTBの村おこしがスタートすることになりました。

まず、真っ先に黒田が提案したのは、MTBを持っていない人でも参加できるよう、
村で貸出し用のMTBとヘルメット、そしてその倉庫を準備すること。メンテナンスは鎌苅コウタがボランティアでやることになりました。また、初心者のためのスクールを定期的に開催することが不可欠である、と提案し、村主催でスクールを開催することが決まりました。


そしてとうとう黒田家族、鎌苅も、この翌春、
自給的で健康な暮らしをめざして作手村へ移住したのです。


1997年4月
「マウンテンバイクがやってきた」

鬼久保ふれあい広場の会場に、人口3000人の、しかも高齢化した村に、
なんと100人もの子どもたちが集まりました。


   
初心者のための貸出用MTBを5台、しかも1台17万円もする
本格的なフランス製MTBを村で購入。
当時、sunnの輸入代理店だった、ダイナソア株式会社の峯川社長のご好意で、
2台のsunnキッズバイクも、贈呈していただきました。


      
(左から)当時の作手村教育長、当時の企画課課長、当時の村会議員議長、
そして企画課の全員、・・・・という層々たる来賓の挨拶で
贈呈式式典が行なわれました。


 
(左)企画課の平さんももMTBレース初体験!
後にMTBスクール校長となる黒田、
大東牧場の森さん、


  
MTBラリースト沖コースケ氏、瀬戸の人力車店長、新城のあんどうBICYCLE店長から、
MTBやヘルメットなどの贈呈




1998年4月
第ニ回 マウンテンバイク・フェスタ

  
MTB活動を開始して1年が経ち、貸出用MTBが足りなくなり、GIOSの子供用MTBを村で購入。
このとき20インチを2台、ジョブインターナショナル様から寄贈いただき、
翌年も再び贈呈式典を行ないました。
このときの教育長からも挨拶をいただきました。
矢頭教育長の息子もMTBで大活躍!





1998年
村の子どもたちへMTBが浸透
  
全くの初心者でも始められるよう、初心者向けのスクールやツーリング、
自転車の
安全な乗り方教室を開催するなど、さまざまな工夫をしてきました。
トレイルを走る時のルールやマナーを学ぶ教室(写真左)も開きました




1998年
村の子どもたちの初めてのレース遠征
  
地元中学生たちの初レースは、村の企画課がバックアップしました。
役場の会議室で(子どもたちもいっしょになって)ミーティングし、
夜の役場の食堂を使って応援バナーも作りました。

 
白馬さのさかで、松浦健二くんが、中学生の部で優勝!
野球やテニスという競技種目では
考えられもしなかった「全国大会」という晴れ舞台が
MTBの世界で味わうことができ、村の子どもたちの視野が一気に広がり
目の輝きが変わりました。




1997年
サローネ・デル・モンテが溜まり場としてデビュー
  

村の中にはMTBのプロショップが無く、修理やメンテナンスしてくくれる人や、みんなが集う場所が無かったので、鎌苅が無償で修理やメンテナンスをしてきましたが、あまりにその仕事に時間がついやされるので、廃屋を修理してプロショップの創業を決意。
サローネ・デル・モンテは、地元の自転車愛好者たちのたまりばとなりました。
サローネ・デル・モンテは、常につくでMTBのポリシーとコンセプトに則って経営をし、
つくでMTBや地域おこしにそぐわない活動や経営は一切しないと決めています。




1999年
村の子どもたちのレース遠征の大規模化

  
村民にとって、とても新鮮で、山間地の地域性にピッタリなスポーツとして、すっかり地元の小中高校生たちに定着し、全国大会で小中学生が優勝をさらってきたり、中高生が全国大会に挑むようにまでなりました。白馬さのさかの大会には、村のバス2台を動員して60人の遠征となりました。

  
久嶋啓太くん、
中学生の部優勝!

  
(写真左)つくでMTBのテントはすさまじい数の駐輪場!?となり、
レース会場では司会者が「つくでMTB」を連発。
表彰台も次々「つくでMTB」が占領し、会場を沸かせました。

(写真中央)宿泊した宿で乾杯! もちろん、教育長の親子もいっしょです。



2000年
 
念願のつくでMTBジャージ完成! 全国大会に挑む高校生も現われました。

 
(写真左)ジャパンシリーズを転戦する真木紀一くん(当時高校生)
(写真右)作手に英語の講師として在住していたナオミ・レテックも
いっしょにMTBを楽しみ、国際的なクラブになりました!?


そんなさなか、地元小中高生たちやその父兄たちといっしょに立ち上げたのが「つくでMTB」という名の活動体でした。その頃から、教育委員会の管理を離れ、市民の自主活動として独立し始めました。




2002年
八代さん、三谷さんのご支援の下で、60人白馬岩岳キャンプ



「レースばかりに熱が入りすぎると、レース志向でない仲間や初心者が
入りづらい雰囲気を作ってしまう」と、黒田校長が懸念したこともあり、
この頃からキャンプやファンライド、自然観察ツーリングといった、
アウトドアの楽しみのバリエーションを増やしていきました。

   
ファンライド・ツーリングには、松本にプロショップを構える、元日本代表選手だった
三谷寛さん(左の写真の右端)が来てくださり、つくでMTBを応援してくれました。
白馬岩岳でのキャンプには、
日本一のレースオーガナイザー、八代正さん
無償でテントを何張りも貸してくださいました。

 
この年から、豊橋動物園の獣医さんだった
武田芳男先生の講師でネイチャーツーリングも始まりました。

 
MTB普及活動をライフワークとする八代正さんは
超多忙な方にもかかわらず、この後何度も、作手村へ足を運んでくださいました。
つくでMTBフェスタでネイチャーゲームをしたり、スクールの講師をしていただいたり、
今でも、つくでカップの景品やコーステープの提供をいただいたりしています。



たくさんの方々のご協力をいただいて・・・

  
言わずと知れたオリンピック選手、中込さん夫妻、安藤さん(当時はMIYATAの選手)、パナレーサーの宮路さん、三浦恭資さん、愛三工業のヒルクライマー大原満さん、山路篤さん、笠原裕(キャサリン)さん、藤野さん・・・多くの選手や業界人がつくでMTBを応援してくださいました。

2000年

トップライダーをめざす地元の子どもたちのためにトップライダーと走るイベントを開催。
愛三工業の大原満選手、バルセロナオリンピックの代表だった安藤康洋選手、
パナレーサーチームの宮路佳秀氏
がボランティアで講師を務めてくださいました!!

  
1997年記念すべき第一回つくでMTBスクール / 1998年スクール修了式 
大原満さんがボランティアでスクール最終回に来てくださったこともありました・1999年


  
2001年メンテナンス教室  (写真右)当時ホーザンの社員だった山路さんをゲスト講師に招いて・2002年

  
(左
)MAVICのの早川さんを講師に招いて、正しいペダリングを学ぶ教室・2007年
(中央)中込選手のオリンピック体験説明つき上映会・2005年
(右)
中込選手を講師に招いてのMTBフェスタ

 
補助輪はずしの名人、あんどう自転車



村の森林保全活動
  
スクールやレース、ツーリング活動のかたわら、
地元のトレイル保全活動に常に重きを置いてきました。




MTBの地域おこしで全国的に有名になる
  

  
安城東部小学校、飯田市教育委員会、豊田市の中学校、YMCA、下山小学校、愛知サイクリング協会・・・多くの小中学校や自治体、団体からの依頼でMTBレッスンを開催するようになり、テレビ、新聞、雑誌などでも頻繁に取材されるようになり、今や自転車愛好者でつくでMTBを知らない人はいないほど、全国的に有名なMTBのメッカとなりました。



2008年
ツールド新城への市民参加を促す地域振興イベント
「めざせ、ツールド新城」


愛三工業の 中根総監督と秋山選手、中込夫妻、幸壬学コーチ・・・という
超豪華講師陣を迎えての市民教室を2日連続開催。
「つくでMTB」としては初めての補助金を活用したイベントでした。


今なお、つくでMTBスクールは多くの方々のご支援の下、新たな自転車愛好者を増やし、初心者、子ども、ファミリーにとってかけがえのない存在として活動を続けています。

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●つくでMTBについて(まとめ)
●つくでMTBのおいたち
●つくでMTBのトレイル&森林整備活動

 

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