コメンサル販売店、コメンサルファン、関係者各位

「コメンサル神話」は崩れ去りました 。

来年からコメンサルは、大きく変ることになりました。

本年早春3月、コメンサル社は、アンドラに全ディストリビューターを招集し、2005年度から経営方針を根本的に転換し、台湾に生産拠点を全て移すとともに、大量生産大量販売による大型メーカーを目指すことを発表しました。

それに先立ち、既に2004年度までに、初期コメンサルの名車をつくり出してきた、プロダクトマネージャーやグラフィックデザイナーたち全員が、意見と方針の不一致から退社し、バイクもロゴも全く別物になった事実を考えれば、今日のこの方針転換の発表は、急に思いついたわけではなく、既定の方針であったかとも、その時感じました。

方針の根本的転換の正式発表を聞いて、日本の総代理店であるサローネ・デル・モンテは、世界中の総代理店の先頭に立ち、これまでの経営方針を堅持して、他のどのブランドとも違う、スピリットとエスプリあふれるバイクをつくり続けるよう、繰り返し繰り返し、強く主張しました。

ヨーロッパ各地のほとんど全ての代理店が、私たちの主張に同調しましたが、コメンサル社の同意を得ることはできませんでした。
コメンサル社からは、その反対に、全ての総代理店の先頭に立ち、リーダーシップを発揮し、率先してサローネ・デル・モンテが経営方針を転換して、大量販売に踏み切るよう繰り返し要請されましたが、そのような方針を受け入れることは、サローネ・デル・モンテの存在意義そのものを否定することになるという理由から、固く断りました。

本年5月末、私たちは再度アンドラのコメンサル社を訪れ、3昼夜連続して、今までと変わらぬバイクづくりを申し入れ、経営上の支援策についても具体的に提案しましたが、何もかもが既に動き始めていることを理由に、私たちの意見と提案は、受け入れられませんでした。逆にコメンサル社からは、日本で大量販売する意思のある代理店を探している旨の報告がありました。

サローネ・デル・モンテは、創業間もないコメンサルバイクに対して「コメンサルは、ほかのどのバイクとも違う」という、後に「コメンサル神話」と呼ばれるようになった販売戦略を提起、確立し、世界市場の先頭に立って来たという自負を持ちながらも、また品質管理の飛躍的向上のための努力の先頭に立ってきたという経過からも、さらに、サローネ・デル・モンテを支持し信頼してくれるヨーロッパ中の代理店に対する責任を感じながらも、やむなく、日本における総代理店を辞する旨、正式に通告しました。

コメンサルバイクが、台湾での大量生産に踏み切ることは、生産や流通の効率化、低価格化と引き換えに、大量生産方式の宿命である、没個性画一化、独自のテイストの喪失、価格競争、低価格化を進めるあまりの品質の切り詰め、を受け入れざるを得ません。このことこそが、私たちに、コメンサルからの離脱を、最終的に決意させた理由です。「コメンサル神話は、崩れさった」のです。

コメンサルバイクを愛してくださっているディラーのみなさん、ユーザーのみなさん、コメンサルバイクの行く末を案じてくださるみなさん、サローネ・デル・モンテのことを心配してくださるみなさん、
世界中で最もコメンサルバイクを愛していると、今でも自負しているサローネ・デル・モンテは、コメンサルバイクがそのスピリットとエスプリを失わないでいる限り、ひき続き05もコメンサルバイクを、これまでと同じように国内の販売店網に対して販売し、アフターケアにも万全を期する覚悟で、会談に望んできましたが、最終的に、大量生産して大量販売するという大メーカー指向の経営方針を受け入れることはできませんでした。

私たちサローネ・デル・モンテはこれからも、日本中の、世界中の人々にとって、バイクのある暮らしがどんなに楽しく、すばらしいものであるかを訴え続け、広めていきたいと考えています。
またそれにふさわしい世界最高最強最良のバイクを、世界の先頭に立って販売したいと考えています。

どうかこれからもよろしくご支援をお願いします。